今回の記事では、ディクテーション学習におすすめの教材を紹介します。
ディスクテーション学習とは、音声を流し、聞き取れた単語や表現を一語一句書き起こしていく学習方法です。
自分の聞き取れなかった箇所がすぐわかるので、リスニング力を鍛えつつ、弱点を認識することにもつながります。
今回はディクテーション学習の教材の選び方を紹介するので、フランス語初心者の方も必見です!ぜひ学習の参考にしてみてください。
目次
フランス語のディクテーション学習のポイント
フランス語のディクテーション学習は、とてもシンプル。
まずは、文字起こしされた音声のある教材を準備し、音声のみを聞きます。この時、細かいフランス語の単語や発音を一言一句聞き取るというより、文章全体がどのような内容なのかを把握することが大切です。
全体の内容を聞いた後は、音声を区切りながらもう一度聞き取りましょう。単語単位で区切らずに、文章単位で区切ることがポイント。文節や一文で区切って聞くことで、フランス語の文法や構造を理解できるようになります。
ここで、聞こえてきた文章を紙に書きだしましょう。ディクテーション学習による文字の書き取りは単語の暗記にも活用できるので、リスニング力を鍛えたい方だけでなく、効率よく単語学習を進めたい方にもおすすめです。
音声が一通り書けたら、書き取った内容と教材に載っている音声の文字起こしを見て答え合わせをしましょう。読んだ時と聞いた時の理解度の差を確認することで、自分の弱点を見つけられます。
例えば、文章を読んだ時に単語のスペル・意味が理解できるのに、音声を聞いた時は理解ができなかった場合、自分の中で単語の意味と実際の発音が結びつかないということがわかります。
自分では単語や表現を覚えたつもりでも、実際の音声と結びつかない場合、その記憶は完璧ではありません。逆も場合も然りです。
このような場合、実際の音声と意味を理解しながら学習を進める必要があります。一つひとつの単語や表現を丁寧に繰り返し復習することで、より実践的なフランス語を身につけることができますよ!
このように、ディクテーション学習を通して自分の弱点を分析し、克服することでさらに複雑なフランス語を理解することができるようになります。
フランス語のディクテーション学習の選び方
ここからは、フランス語のディクテーション学習の教材の選び方を紹介します。
「ディクテーション学習を進めたいけど、なにを基準に教材を選べば分からない!」という方は必見です。
- スクリプト教材があるものを選ぶ
- 自分のレベルに合った教材を選ぶ
- 音声は長すぎず短すぎないものを選ぶ
1.スクリプト教材があるものを選ぶ
フランス語のディクテーション教材を選ぶ際は、スクリプトがあるものを選びましょう。言語学習におけるスクリプトとは、音声が文字に書き起こされているものを指します。
スクリプトのない教材は、ディクテーション学習をしても正確な文章を照らし合わせることができません。学習を進めても、どこを間違えたのか分からず、自分の弱点を克服できないままになりがち。
そのため、ディクテーション学習を進める上では、スクリプトのある教材を使うことをおすすめします。
効率よく学習を学習を進めるために、教材を購入する際には、スクリプトがあるかどうかをチェックしておきましょう。
2.自分のレベルに合った教材を選ぶ
特にフランス語を学び始めたばかりの初級者の方は、自分のレベルに合った教材を選ぶことが大切です。
サンプルを一度聞いてみて、はっきりと丁寧な発音であることに加え、ゆっくりしたスピードのものを選びましょう。複雑すぎる文法や発音の変化が頻出する教材を選んでしまうと、聞き取れない所だらけになり挫折してしまいがちです。
まずは、フランス語の決まった言い回しや発音に慣れることから始めましょう。日常会話で活用される基本的な表現から始めて、徐々にカジュアルな発音に慣れていくことで、少しずつレベルアップしながらフランス語を学ぶことができます。
また中・上級者の方も同様に自分のレベルをしっかりと把握し、適切な教材を選びましょう。
易しすぎず、難しすぎない教材を選ぶことで、無理なくディクテーション学習を継続することが出来るはずです。
3.音声は長すぎず短すぎないものを選ぶ
お手本となる音声は、長すぎず短すぎないものを選びましょう。1回の音声につき、約1分から3分ほどで聞ける教材をおすすめします。
ディクテーション学習は、1つの文章を使って学ぶ時間がかなり長いです。
例えば、音声が3分で流れる例文を使うとしたら、実際の学習時間は15分から30分ほどかかると考えてください。ディクテーション学習は、基本的に音声を区切って行うものなので、実際の音声よりも長い時間がかかるのです。
あまりにも長い音声を選んでしまうと、文全体の内容を把握できず、思うように学習が進まない可能性があります。
きちんと内容を理解しつつ、書き取りできる範囲の長さの音声を選ぶことで、音声を聞きながら内容を理解する練習にもつながり、より効率的に学習を進めることができます。
また、自分が聞き取りづらい単語や表現もわかりやすいのもポイント。自分の弱点や苦手分野を分析し、総合的なフランス語の語学力向上につなげていきましょう。
フランス語のディクテーション学習におすすめの教材【3選】
それでは、フランス語のディクテーション学習に役立つ教材を紹介します。
特に、お手本となる音声の教材選びはとても大切です。必ずご自身の学習方法に合った教材を選びましょう!ぜひ以下の解説を参考にしてみてくださいね。
- CD2枚付 改訂版 口が覚えるフランス語 スピーキング体得トレーニング
- 今すぐ覚える音読フランス語
- キクタン フランス語
1.CD2枚付 改訂版 口が覚えるフランス語 スピーキング体得トレーニング
「改訂版 口が覚えるフランス語 スピーキング体得トレーニング」は、約600の例文を収録した教材です。
例文の数は多いですが、基礎的な単語や文法で文章が構成されているので、フランス語初心者の方がディクテーション学習を進めるにはピッタリ。単語や表現を覚えながら、無理なく学習を継続することができます。
また、改訂版では、スマホやモバイルバッテリーなど現代の社会に合わせた単語が登場。日常生活でも役立つフランス語を学ぶことができるのはうれしいですよね。
付属CDは例文の音声が収録されており、ディクテーション学習や発音の確認をしたい時に活用できます。また、例文以外にも作文問題が用意されているので、「より応用の効いた問題に挑戦してみたい!」という方にもおすすめの教材です。
基本的なフランス語の単語や文法を身に付けつつ、たくさん問題を解いて語学力を上げたい方は、ぜひ一度「改訂版 口が覚えるフランス語 スピーキング体得トレーニング」を手にとってみてはいかがでしょうか。
2.今すぐ覚える音読フランス語
「今すぐ覚える音読フランス語」は、基本的な単語約1,000語を厳選し収録した教材です。付属のCD2枚には、単語とその日本語訳、例文の発音が収録されており、ディクテーション学習にぴったり。
例文で扱われるテーマは、フランス社会と文化がわかるバラエティーに富んだものが多く、語源や同義語、反義語も学べるので、フランス語に対する理解を深められるのもポイント。
さらに、辞書代わりにもなるフランス語付き日本語索引も付いてくるので、途中でわからない単語が出てきても安心です。
基礎的なフランス語の単語を学びながら、効率よくディクテーション学習を進めたい方は、ぜひ「今すぐ覚える音読フランス語」を試してみてください。
3.キクタン フランス語
「キクタン フランス語」は、フランス語の基本的な単語がまとめられてる教材です。
入門編から初中級編まで発行されているので、レベル別に学習を進めたい方にもおすすめ。レベルを確認しながら、しっかりと自分のペースで学習ができます。
また、フランス語検定で頻出する単語を中心に構成されているのもこの教材の特徴。資格を取るために試験対策を進めたい方は、ぜひ一度手に取ってみてください。
例文も掲載されているので、文法も同時に学ぶことができます。複雑で難しい文章はなく、初歩的なフランス語の文法のルールを学べるので、初心者の方にぴったりの教材です。
さらに、付属のCDには単語の発音が収録されているので、フランス語の正しい発音を学ぶと同時にリスニング力を鍛えることも可能。全体的にスピーディーに聞き流せるようになっているので、忙しい方でもサクッと学習を進めることができるのもポイントですね。
フランス語を学び始めたばかりで、基礎的な単語を覚えながらリスニング力をつけたい方は、ぜひ一度「キクタン フランス語」を手に取ってみてはいかがでしょうか。
最後に:フランス語のディクテーション学習教材を使って効果的に学ぼう!
今回は、フランス語のディクテーション学習におすすめの教材を紹介しました。
基礎的な単語力を身に付けたり、文法を理解することももちろん大切ですが、ディクテーション学習を重点的に進めることで、フランス語のリスニング力や読解力の向上にもつながります。
特にディクテーション学習を進めるうえでは、スクリプト素材が重要。自分のフランス語の学習レベルに合った教材を選ぶようにしましょう!
ぜひ、今回紹介した教材の活用方法を参考にしながら学習を進めてみてくださいね!
また、ディクテーション学習でフランス語のリスニング力を鍛えたら、実際のレッスンでアウトプットしてみるのもおすすめ。以下の記事で紹介している教室では無料体験の受講ができるので、まずは試してみるのが良いでしょう。
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